夜の奇譚《超力プレイ記》

襲名後、帝都に来た十四代目葛葉ライドウこと紺野夜。妙に達観した皮肉っぷりと毒舌とドSが炸裂。本館⇒http://sittitai.chimanako.net/index.html⇒偶に鳴海より適当、ゴウトとは愚痴を云い合う上司部下の関係⇒外面はまあまあニュートラル、内面ドロドロのカオス⇒超力時代なので人修羅とは未邂逅⇒ルイと悪友
襲名後、帝都に来た十四代目葛葉ライドウこと紺野夜。
妙に達観した皮肉っぷりと毒舌とドSが炸裂。
本館⇒http://sittitai.chimanako.net/index.html

⇒偶に鳴海より適当、ゴウトとは愚痴を云い合う上司部下の関係
⇒外面はまあまあニュートラル、内面ドロドロのカオス
⇒超力時代なので人修羅とは未邂逅
⇒ルイと悪友
純情

純情

どうなのだいこれ?

ま…確かに、里に居るよりはマシな気もするがね。


悪魔を好きに使役出来るというのは、実に気分が良い。





ところで、純情って何?
教わるべきだった?
快感

快感

そうそう
これだからデビルサマナーは辞められないよね…

服従させる程評価が上がるなんて…
美味しい職だよ、本当ね…
昼行灯

昼行灯

…鳴海さん

…鳴海所長


…昼行灯!


あ、お目覚めですか。
おそようございます鳴海さん。
はい、もう昼は過ぎてます。
昼食ならもう済ませましたよ、僕は富士子パーラーで。
え?昼を摂る処ではない?
いえいえ、あすこのカステイラを珈琲に浸すと、これがなかなか…

おっと失礼。
よくアズミにも云われますよ
『お里が知れるよ、ライドウちゃん?』
とね。

まあ…里なんざ既に知れてますが。
ねえ…鳴海さん?


…さて、僕はもう行きますよ。

昼行灯も、流石に夜になれば活性化しますかね…?
お出掛けになるようでしたら、銀楼閣の予備鍵を僕に寄越して下さいな。
まあ、閉め出し喰らったら僕もお邪魔しますがね…

桃色行灯輝く石畳でも踏み鳴らして、ね。
鬼秘めし女体

鬼秘めし女体

鬼子母神は見事に女性の本質を表していると思うが、どうかな?
そう云うと、大抵の女性は妙な笑いを浮かべるね。
まあ、確かにこれ等の像を見目美しいと感じる人間の女性はそう居ないのかもしれない。
(僕の美的感覚は敢えて明言しない)
しかしどうだろうか?
番った伴侶を、性交の後に食べる蜘蛛も居る訳だし。
子育てが終われば袂を分つ動物も居る。

女性は、自身の血を分けた子に一心不乱に愛を注ぐ…
一方で、他には鬼の眼を見せる。
別に、悪い事とは思わないが?



ねえ、どうですゴウト?
えっ、それは勿論…赤子喰いは罪ですよ。
まあ、柔肉はなかなかの食感とは思いますが。
え?まさか、食べた事なぞありません。
でもゴウト、喰わなければ死ぬとしたら、どうします?

…他人の子を喰らうのでしょう?

あ、御存知ですか?
烏はね…子供の為に、生け捕りにした獲物を巣に置くのですよ。
喰われるまでの間、その何かの子供である獲物は何を思うのでしょうかね…?
世の摂理ですか?
烏の愛情ですか?


ああ、はいはい、捜査に戻りますよ。
『鬼の口承』ですね、はいはい。
古本屋の匂い

古本屋の匂い

このお目付役、ずけずけと名前で呼ぶのはある種の感動を抱くね…

しかし霊脈を感じる前に、僕としては書物が気になる所…

このような旧家には眠っていたりするのだよね、お宝が…


…何ですゴウト?
まさか、持ち出す訳無いですよ。

(これは…初版直後に規制された幻の本では…)


ゴウト…?
現場検証ですか?はいはい…そう急かさず…

「アガシオン!探れっ」
『仕方ないなあ〜!』


《キラッ》


え、何ですかゴウト?
…ええ、確かに光ったのは僕の外套ですが。


仕方無い、ほら、これでしょう?


…はあ、申し訳ありません。
読後に返却するつもりでした。




…チッ
微笑むべき?

微笑むべき?

おいおい…
この状況、不審な目で見られるのは僕の方だろう?

…ま、とりあえず微笑んでおこうか…

怯える女性に効かない事は無いだろう。

昔僕を教育した悪魔が云っていたよ…
『最初、とりあえず微笑んでおけば、旨く事は運ぶ』
とね…



ん?
これは口説く術だったか…?
狐

そういえば…
名も無き神社に居たね、狐。

とても優しい御声。

…それを甘受して
葛葉ライドウとして聞き入れるが…
どうも傍に居るだけで
蝕まれそうだ。



…同族嫌悪
思ったより…

思ったより…


疲れるね

僕はそれなりに鍛えてきたつもりだったが…

どうやら…真っ当に捜査するのが…疲れるらしい。

既に息抜きしたい僕は怠惰か?
鳴海さんよりはマシでありたいな。

ウコバク…アルプ…アズミ…
皆、大人しい方だ。
向こう側に見えているツチグモ…
早く刀のサビにしてやりたい…

…いや、封魔だったか?
どうも鬱憤が溜まってきていて…いけない。
紺野夜という名

紺野夜という名

僕はその名を内へと棄てるけど。
変わる事は無い。
これからも。

ああ、早くゴミゴミした帝都へ往きたい。
汚い空気を吸って
活気に淀んだ感情に揉まれたい。

個人的な呟きは
此処に吐き棄てていこう。