鬼子母神は見事に女性の本質を表していると思うが、どうかな?
そう云うと、大抵の女性は妙な笑いを浮かべるね。
まあ、確かにこれ等の像を見目美しいと感じる人間の女性はそう居ないのかもしれない。
(僕の美的感覚は敢えて明言しない)
しかしどうだろうか?
番った伴侶を、性交の後に食べる蜘蛛も居る訳だし。
子育てが終われば袂を分つ動物も居る。
女性は、自身の血を分けた子に一心不乱に愛を注ぐ…
一方で、他には鬼の眼を見せる。
別に、悪い事とは思わないが?
ねえ、どうですゴウト?
えっ、それは勿論…赤子喰いは罪ですよ。
まあ、柔肉はなかなかの食感とは思いますが。
え?まさか、食べた事なぞありません。
でもゴウト、喰わなければ死ぬとしたら、どうします?
…他人の子を喰らうのでしょう?
あ、御存知ですか?
烏はね…子供の為に、生け捕りにした獲物を巣に置くのですよ。
喰われるまでの間、その何かの子供である獲物は何を思うのでしょうかね…?
世の摂理ですか?
烏の愛情ですか?
ああ、はいはい、捜査に戻りますよ。
『鬼の口承』ですね、はいはい。